一般社団法人MOA自然農法文化事業団 沖縄支所

土の偉力を発揮させる―病害虫問題解決のカギ―

 MOA自然農法は、農薬や化学肥料などの化学合成物質の他、未熟な家畜糞堆肥等を土壌に投入することで、土の中に不純物(毒素)として蓄積され、その不純物を作物が吸収することで病害虫が発生すると考えています。これは不純物を分解(浄化)する自然界の働きであり、病害虫は土や作物に溜まった不純物を分解する働きを担っていると考えています。つまり病害虫問題は土壌や作物の不純物を減らすことで改善されるのです。
 土は本来、作物を育てる力(偉力)が備わっていて、MOA自然農法では「土の偉力を発揮させる」ことが栽培の基本として「MOA自然農法ガイドライン」に定められています。土の偉力を発揮させるためには、土本来の働きを抑制する化学合成された肥料や農薬を使わず、土壌を清浄に保ち、活性化させ、根伸びの良い土壌に育てることが基本です。
 平成21年にNPO法人有機農業技術会議の理事が来県された際、有機農業の最終目標である低栄養成長型を自然農法と呼んでいましたが、そこを目指した土づくりに向け、MOA大宜味農場と協力して研究に取り組んでいます。土壌の不純物を早く分解する方法として、草と一緒に作物を栽培する「草生栽培」など、自然と調和した永続性ある自然農法の確立に向けて取り組み、その結果を生産者をはじめ多くの人に紹介し、食べて健康になるMOA自然農法農産物の普及拡大を目指しています。


病害虫発生のイメージ図



(写真提供:NPO法人有機農業技術会議)





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